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健全な脱糞

仕事を辞めてから頗る胃の調子が良い。

まるで、体の中に入っていた石が溶けて無くなつたかのようだ。

いやこれはなんともたまらん、無職とはこんなにも自由で色鮮やかな世界が見えるのかと思つたが、やはりというか自由の代償といふのはそれなりに高価なものであるようだ。

だが、しかし身体が資本といふことばもあることだし、やはり判断は正しいものだつたのだ。

あんな理不尽とヤニを混ぜて煮詰めたようなむらにいることが間違ひだつたのだ。

あそこにつとめていろいろなものが嫌いになった。

好き嫌いがあることではなく、それを自覚してしまうことにこそ問題がある。

曖昧なものは曖昧なまま、好きでも嫌いでもなく生きていないかのように生きていたい。